|
ご返信ありがとうございます。また、ご報告が遅くなりまして申し訳ありません。
設定画面を見ながら書いていて気に留めていなかったのですが、「補完」ではなく「補間」でしたね……
確認事項についてですが、可能な限りこちらで確認できる挙動を余さず記載するという方向でご報告したいと思います。
> そもそも補間モードを「しようしない」にすると整数倍の拡大の場合には同じ結果が出ると思いますが、あってますでしょうか?
>
まず、拡大処理についてはv3.14、v3.15共に設定通りの挙動で、表示結果にも差異はありません。
v3.14で「拡大縮小時にGDIの補間表示を利用する」「整数倍拡大のときは補間表示しない」共にONの場合、
v3.14で「拡大縮小時にGDIの補間表示を利用する」がOFF、
v3.15で「拡大縮小時にGDIの補間表示を利用しない」がONの場合は補間処理が働かず、それ以外では補間処理が働いています。
これについては仕様通りであり、不具合はないと判断しています。
問題として解釈できるのは、個人的に重要であったオプションが削除されていたことによる、あくまでも個人的なものです。
ここで拡大表示時の最適な表示品質という観点から説明しますと……
一例として、画面解像度が2560×1440(WQHD)の環境で表示サイズが1280×720のアプリケーションを表示した場合、
単純に表示サイズを2倍に拡大するだけでディスプレイとアプリケーションの解像度が一致しますので、
この時は画面解像度を基準に表示サイズを調整する必要性と、それに伴う補間処理の必要性がありません。
整数倍拡大表示の時に限っては出力の際に補間処理を施さない方が最適な表示画質を得られるケースがありますので、
「整数倍拡大のときは補間表示しない」というオプションを最適な表示画質を得るために活用させて頂いています。
また、ゲームアプリケーションにおいては画面サイズより画質を最優先する場合もあります。
余談になりますが、「ニンテンドー3DSでニンテンドーDSのソフトを起動する時には、例え表示領域が小さくなっても
ドットバイドット表示で起動する」(それ以前にニンテンドー3DSを使わず、ニンテンドーDSiLLで遊ぶ)
といった話も、人によってはご理解頂けるのではないかと思います(笑)
だいなファイラー(ビュアー)という環境においてはゲーム画面ではなくスクリーンショットということになりますが、
だいなファイラーに実装されている「「ウインドウに収める」時の拡大は必ず整数倍にする」というオプションも
特定のケースで表示品質を最適化するために必要なものとして機能しており、個人的には有難く感じております。
この二つのオプションは以前から長らく実装されており、また、同時に設定することによるメリットも想定できますので、
ユーザーの需要或いは元々の設計思想として長らく確立されていたものであるものと解釈しておりました。
つきましては、今後もこの二つのオプションを必要な機能として維持する方向で、改めて要望させて頂きたいと思います。
> 調べたところv314以前では「補間モードを使用しない」に設定していても縮小表示の際にも補間が有効になっていたようです。補間を利用した場合はどちらも同じ品質になりますでしょうか?
>
こちらについては「拡大縮小時にGDIの補間表示を利用する」オプションのON/OFFで縮小時の画質に明確に差異があります。
オプションがONの時はOFFの時と比較して表示品質が高く、補間処理が有効に働いていることが見て取れます。
「整数倍拡大のときは補間表示しない」オプションはON/OFFのどちらでも縮小時の画質に差異はありません。
設定の文言通り、整数倍拡大の時以外は機能していないように見えますし、設定項目の上下関係に関わる問題などもないかと思います。
全てのケースを列挙すると
・「GDI補間表示ON」「整数倍拡大時補間表示ON」……補間処理あり
・「GDI補間表示ON」「整数倍拡大時補間表示OFF」……補間処理あり
・「GDI補間表示OFF」「整数倍拡大時補間表示ON(グレーアウト中)」……補間処理なし(或いは低品質の補間処理)
・「GDI補間表示OFF」「整数倍拡大時補間表示OFF(グレーアウト中)」……補間処理なし(或いは低品質の補間処理)
となり、補間処理ありの2つ、補間処理なしの2つでPNG圧縮保存後のファイルサイズにも差異がなかったことから、
こちらで確認した限りではv3.14がインターフェース上の仕様通りの挙動をしているものと判断できます。
ここまでの挙動では不具合として解釈できるものは一切なく、以前からも仕様と食い違う挙動はなかったものと解釈しております。
また、別件となるv3.15における「GDI補間表示OFF」設定時の色の乱れについては、設計通りの挙動であるかどうかを
開発者視点でご判断頂いた上で、必要性が認められた際にご対応頂くという方針で充分ではないかと思います。
Hx2さんの仰るように、現在では処理速度を目的にGDI補間表示をOFFにする必要性はなくなっているかとは思いますが、
今回の私のケースのように、設定可能なものは特に不都合の無い限りユーザーによる選択を可能にしておくのが、
仕様変更の手間を極力少なくする目的も含めて望ましいものではないかとも思います。
|
|